オモテ紙張りタイル
施工方法
タイルの表側に糊付けされた紙が貼っているタイプです。表紙張りシートは水に溶ける糊で固定しているだけです。
目地幅をきれいに固定してシート状にしています。紙はカッターなどで簡単に切り離せるので、施工面にちょうどいいところをカットして切り離してください。
表紙張りタイルの貼り方

接着剤を塗布
施工面に直接接着剤を乗せます。
今回使用するタイルはガラスモザイクタイルの「ディアナ」です。

接着剤を厚みを均一に
伸ばし広げながら、接着剤の厚みを均一にしていきましょう。接着剤の厚みはモザイクタイルの場合約3ミリ程度です。
均一の厚みにするとタイルをきれいに貼ることができます。丁寧に進めます。
接着剤は約1時間程度で硬化してきます。硬化する前にタイルを張り終えたいので、施工面が大きい場合は少しづつ進めましょう。

クシ目を立てます
斜め60度のクシ目を全体に入れます。
プロ仕様のクシ目ゴテはこの作業がとても楽に進むことが大きな利点です。接着剤をしっかり伸ばしながら、均一な厚みを取ることができます。気温の低い冬の作業は接着剤が少し硬く感じますが、プロ仕様のクシ目ゴテは、硬めの接着剤にも曲がることなくきれいに伸ばすことができます。

全体にクシ目を入れます
施工面の全部にクシ目を入れましょう。クシ目をいれることにより、余分な接着剤を取り除き、均一な厚みにすることができます。とても大切な作業です。
透ける素材の施工

クシ目を平らに
ガラスモザイクのような透ける素材の場合、クシ目を立てた作業の後、再びクシ目を平らにしていきます。
接着剤の厚みをつぶさないように、表面を優しく平らにしてください。
透ける素材のガラスモザイクはクシ目が透けて見えてしまうので、平らにしておきます。

コテを滑らすように、優しくなでていきましょう。画像でもわかるように、上の方は平らにした状態です。
タイルを張ります

揉みこむ
タイルシートを張る時に、揉みこみながら張ります。平行を見ながらきれいに張りましょう。

圧着します
全体をしっかりと壁に圧着させます。ここで接着が不均一だと剥がれる原因になります。しっかりと貼り付けます。

平らな板で圧着
平らな板などを使って全体をしっかりと圧着することもお勧めの方法です。

表紙を湿らせます
オモテガミは水に溶ける糊で貼っています。きれいなスポンジに水を含ませ、表紙を湿らせます。乾いてきたらまた湿らせてください。たっぷり水を含ませて3分待ちます。

剥がします
3分程度待ってから剥がします。糊がきれいに溶けて、紙だけがペロンと剥がすことができます。

タイルの表面を拭きましょう
きれいなスポンジを使って、表面に残った糊を拭き取りましょう。硬く絞ったスポンジで拭いてください。
接着剤が硬化するまでこのまま約1日待ちます。
目地を入れます

目地材を作る
肌荒れする可能性がありますので、手肌を手袋などで保護してからはじめましょう。
水分量を規定量を超えないように、少しづつ加えて混ぜます。

塗り目地
タイルの表面に目地を乗せ、押し込みながら広げていきます。
ゴムゴテを使うと簡単です。

余分な目地剤は取り除く
全体に目地材がいき渡ったら、表面に残っている余分な目地材は取り除きます。

拭き上げ
目地材が半乾き程度になったら、きれいなスポンジで表面に残っている目地材を取り除くようにきれいに拭きましょう。
失敗例など

クシ目残りの失敗例
クシ目を平らにしなかったら、こんな風にシマシマが透けて見えてしまいます。下地との色差がある場合、目立ってしまうので注意しましょう。

接着剤がはみ出る失敗例
目地の隙間から接着剤がはみ出てくる失敗例です。
接着剤が厚くなりすぎると目地の部分から出てきてしまいます。これでは目地材を入れることができません。

カッターなどであふれ出ている接着剤は切ってしまいます。目地材が入る分だけ切り捨てます。
完成です

できました
完全に目地が硬化した後、大量の水で洗い流します。スポンジを使ってきれいに表面を拭き上げ、完成です。