【施工方法】ブリックタイルの張り方
セメント系ブリックタイルのコアブリックは、自分で簡単にカットができるので広く使用していただいています。そのためここではカットの方法を記載しています。セラコアではセメント系以外にもレンガはたくさんあります。貼り方は基本的に同じですので参考にしてください。
1.用意するもの

1.のこぎり 2.メジャー 3.墨つぼ 4.養生テープ 5.ブリック目地 6.目地コテ 7.絞り袋 8.くし目鏝5mm 9.セラスタップ 10.軍手 11.ゴム手袋 12.水 13.バケツ
2.準備します

1.カットする
簡単にカットができるのがコアブリックの良いところです。ノコギリを使ってカットできます。

2.手でパキッ
切り込みを入れたら手でパキッと折ることも可能です。コツは深めに切り込みを入れることです。女性でも簡単に折ることができます。

3.裏面をこする
ブリックの裏面を10回ほどこすり合わせましょう。ガリガリこするだけで裏面の凹凸を減らします。

4.平らにする
この作業で接着剤が裏面にきれいに付着するようにします。

5.養生する
周りの養生をしっかり行いましょう。この作業はスムーズに作業を進めるためにとても大事です。

6.仮置きする
ブリックタイルの色によっては濃淡の色幅があります。仮置きして配置のバランスを見ておくときれいに仕上がります。
3.ブリックタイルを張ります

7.接着剤を下地に塗布
セラスタップは開封してそのまま塗りつけることができます。クシ目鏝で塗り広げましょう。

8.平らに、均等に
擦り付けるように、全体に平らにしていきます。

9.櫛目を立てる
クシ目鏝は「塗り広げる」と「クシ目鏝を立てる」作業が効率よく進みます。角度60度の斜めにクシ目を入れていきます。

10.厚みを均等に
5mmクシ目鏝は櫛目と接着剤の厚みも同時に整えることができます。

11.張る
ブリックタイルを揉みこみながら張ります。1枚だけ剥がして裏側を確認しましょう。裏側に十分な接着剤(70%以上)が付いていればOKです。

12.平衡を見る
どんどん張っていきます。目地幅を均等に(縦横に8〜10mm)取りながら、そして平衡を見ながらきれいに並べましょう。

13.固まるまで待つ
ブリックタイルを貼り終えたら、接着剤が固まるのを待ちます。夏や冬など気温や気候によって違いますが、だいたい1日程度乾かします。

ポイント
汚れ防止に使うグローブは手にフィットするラテックスタイプがおすすめです。厚みのあるグローブでは接着剤が指先に付きやすく、他のブリックの表面に接着剤を付けてしまうことがあるからです。
4.目地詰めをします

14.目地材作り
ブリック目地の作り方のポイントは、水を少しづつ入れて練ることです。水分は記載の通りに入れます。水分が多すぎると乾いた時にポロポロと落ちることがあります。適量の水分を混ぜてください。

15.1本目地
塗り目地ではなく、絞り出していく1本目地で施工します。一定のスピードで一定の量を絞り出すことがコツです。

16.目地の色
絞り出したばかりの目地の色は少し濃く感じますが、乾燥し水分が抜けると色は薄くなります。

17.目地をならす
乾く前に目地コテで平らにしていきます。この工程は仕上がりが整った雰囲気を作ります。手早く進めましょう。

ポイント
軍手を使って目地剤をラフにする方法もあります。アンティーク感を演出できます。

18.乾燥
目地材が乾燥すれば完成です。季節によって乾く時間は多少の差がありますが、半日~1日ほどかけて乾きます。施工場所によっては水分が完全に抜けるまで数日かかることもあります。
墨壺の使い方
中心から外側へ張り付けることで、左右対称に仕上がります。中心の取り方が簡単にできる墨ツボを使います。目印の線を入れ、中心を決めたら真ん中からバランスよくブリックを張ります。そのまま左右へ広がるように張っていくだけで均等でバランスの取れた仕上がりになります。

図解
施工面の中心をとり、中心から左右・上下へ広げていきます。バランスが取れた仕上がりになります。

墨壺
墨ツボはホームセンターなどで購入できます。真中に墨汁を入れて使います。定規や鉛筆を使わなくても簡単に線をつけることができます。

刺して固定
片方を刺して固定し、引っ張ると糸が出る仕組みです。糸には墨汁が染み込んでいます。

弾く
画像のように糸をはじくと線が付く仕組みです。