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床タイル施工要項

床タイルは、雨水や直射日光にさらされる過酷な外部環境で使用される場合、浮き・割れなどの不具合が発生することがあります。 また、内部環境では人体に触れる使用箇所があるため、特に注意が必要です。適切な施工およびタイルを選択しご使用ください。 下記にJAS19陶磁器質タイル張り工事の床タイル張りのポイントを抜粋しましたので、ご参考ください。

セメントモルタル張り

コンクリートなどの下地材に、現場調合モルタルや既成調合モルタルを使用して、適用タイルを張り付けます。JASS19陶磁器質タイル張り工事標準仕様書の下地・タイル形状区分により、適用工法を選択してください。また、伸縮調整目地の位置を適切に設置し、タイルがまたがらないよう割付に注意します。

床タイル貼り方一覧

〇:適用可、 -:適用外、△:事前にタイル裏面への張り付けモルタルの充填状況等を試験で確認する。

適用部位 タイルの区分
JIS A 5209:2010
タイルの形状
および大きさ
(mm)
タイルの貼り方
改良圧着張り 圧着張り モザイクタイル
張り
セメントペースト
張り
外部
モルタル下地 外装床タイル 300角以下
300角超
外装床
モザイクタイル
50二丁以下
敷きモルタル
(硬化前)
外装床タイル 300角以下
300角超
外装床
モザイクタイル
50二丁以下
敷きモルタル
(硬化後)
・便所や浴室など、
小面積に限る
外装床タイル 300角以下
300角超
外装床
モザイクタイル
50二丁以下
内部
モルタル下地 外装・内装
床タイル
300角以下
300角超
外装・内装
床モザイクタイル
50二丁以下
敷きモルタル
(硬化前)
外装・内装
床タイル
300角以下
300角超
外装・内装
床モザイクタイル
50二丁以下
敷きモルタル
(硬化後)
・便所や浴室など、
小面積に限る
外装・内装
床タイル
300角以下
300角超
外装・内装
床モザイクタイル
50二丁以下


【注意事項】

  • 車両入れの場合は、モザイクタイルは3:モザイクタイル張り、300角以下のタイルは1:改良圧着張りおよび2:圧着張りで実施してください。
  • 下地に付着したレイタンス島、表面の汚れを入念に取り除いてください。
  • 施工前に水湿しを十分に行ってください。
  • 伸縮調整目地は、縦・横4m以内に設置してください。
  • モルタル塗布時に下地にこすりつけるように塗りつけ、下地面との密着を確保してください。
  • 張り付けモルタルは重ね塗りをしてください。
  • 張り付け後は、タイル上を歩行せず3日間の養生をしてください。
  • 大型タイルの改良圧着張りについて   400角を超えるタイルは、下地精度によりモルタル付着率が大きく低下することがあるので、10mmより高いクシ目を立ててください。
  • 傾斜勾配面への施工について   傾斜路の昇降では、水平な床よりも身体が不安定になりやすく、バランスを崩したり転倒したりする可能性が高くなります。
    サンプルで滑りにくさを確認するとともに、スロープ用タイル(ティア150角)や手摺りなど歩行補助を検討ください。

有機系接着剤張り

合板などの下地材に、有機系接着剤タイルエース床用を使用して、適用タイルを張り付けます。下地組みは、JASS11 木工事およびJASS26 内装工事によります。また、下地の剛性や目違いなどを確認し、施工後にきしみやたわみが発生しないよう適切なタイルを選択します。

下地組 種類 根太
間隔 303mm
下地材 JAS1級合板
仕上材 適用タイル
接着剤 種類 タイルエース床用
コテ 5mmクシ目(8mm)
床タイルの貼り方画

【注意事項】

  • 下地剛性が弱い場合は、下地剛性を高める処置をしてください。
    下地は平滑であることを確認してください。下地合板の継ぎ目は段差がでやすいため、特に注意してください。
  • 下地に付着したホコリや汚れ等は入念に取り除いてください。
  • クシ目がはっきり目立つように均一に塗布してください。
  • 張り付け可使時間は、夏用30分、冬用60分を目安としてください。
  • 塗布量の目安は2.0~2.5kg/m2ですが、下地の状況、タイルの大きさにより塗布量を増減してください。
  • 目地詰めは必ず実施してください。また、柔軟目地を使用すると目地割れ防止に効果があります。
  • 床暖房設備の場合には、床暖房上に捨て張り合板(厚さ12mm以上)を張り付け後、タイルを張り付けます。床暖房設備メーカーの仕様(電気式・温水式)によりタイル納まりが異なります。性能・仕様は、床暖房設備メーカーにお問合せ下さい。
  • 集合住宅等の二重床の場合は、指定ボード上に捨て張り合板(厚さ12mm以上)2枚張りにタイルを張り付けます。下地合板及びタイルを支える支持脚間隔に指定がある場合がありますので、二重床システムメーカーに予め確認してください。

床暖房

床暖房の上下に捨て張り合板( 厚さ12mm 以上) を施工し、タイルを張り付けます。
床暖房設備メーカーの仕様( 電気式・温水式) により納まりが異なる場合があります。

下地組 種類 根太
間隔 303mm
下地材 JAS1級合板x2枚
仕上材 適用タイル
接着剤 種類 タイルエース床用
コテ 5mm クシ目(8mm)

【注意事項】

  • 合板の仕様や留め付けは問題ないか、また、板間にタイル張りに支障をきたす段差がないか、下地状況を確認してください。
  • 下地面に水分が多い場合、接着剤の接着性能が低下しますので、下地面は十分に乾燥させてください。
  • 下地にほこり、汚れ等が付着している場合は、ブラシ、ウエス等で入念に取り除いてください。
  • 接着剤の塗布は、5mm クシ目ゴテを使用し、かき取るようにしてクシ目を立ててください。
  • 接着剤の付着面積の目安はタイル裏面の60%以上です。接着割合が少ない場合は、塗り厚を調整するか、クシ目の高いクシ目ゴテを使用します。
  • 目地詰めは必ず実施してください。また、柔軟目地を使用すると、目地割れ防止に効果があります。